新ランチェスター戦略

新しくスモールビジネスを始めたいとお考えの方、

 

あるいは、現在のスモールビジネスを拡大したいと検討されている方に、

 

これまでに多くの企業を優良企業に成長させた経営戦略をご紹介します。

 

 

 

2024.11月現在、WEBやyoutube動画で「ランチェスター戦略」に関する情報がアップされています。

 

その内容は、ほとんどが、1972年に出版された田岡信夫氏の「ランチェスター販売戦略」について書かれています。

 

たしかに、この戦略は当時、松下電器、花王石鹸、イトーヨーカ堂などをラージ企業に成長させました。

 

 

 

しかし、現在は、当時と大きく経営環境が異なっています。

 

インターネットが当たり前の世の中になり、新たにAIが注目されるに至っています。

 

これらの新技術は、スモール企業にとっても無縁ではありません。

 

広告の世界では、インターネットとAIが融合した形で、それも比較的安価な価格で提供されているんです。

 

 

 

 

「新ランチェスター戦略」

 

当方は、WEBやyoutube動画で古い経営戦略をそのまま紹介していることに危惧を感じています。

 

そこで、インターネットやAI時代にマッチした「新ランチェスター戦略」を提案します。

 

WEBやyoutube動画で紹介されている内容の中で、特に重要な3つの戦略について、

 

誤解を生みそうな箇所などを中心に説明します。

 

 

1.基本戦略

 

「旧ランチェスター戦略」の基本戦略は、

 

スモール・ビジネスが「差別化」で、

 

ラージ・ビジネスが「ミート(追随)」としています。

 

分かりずらいと思うので、「追随」の戦略について説明します。

 

ラージ・ビジネスの「追随」はスモール・ビジネスの「差別化」を真似て、さらに一工夫加えて、

 

「差別化」をないものにするという戦略です。

 

 

このように「差別化」こそが、スモールビジネスの命綱なのです。

 

そこで、代表的な「差別化」の例をご紹介します。

 

それは「標準化」です。

 

属人的な作業を、誰が作業しても似た結果が得られる作業にすることです。

 

自分1人だから「標準化」は関係ないと言われる方もおいででしょうが、

 

いつか事業を拡大するという目標をお持ちなら、「標準化」の準備をしておきましょう。

 

 

標準化の次の段階が「機械化」です。

 

機械化によって、飛躍的に生産性が向上するはずです。

 

そして、できれば、機械化内容を「特許」という形で実現できれば

 

強力な「差別化」手段となります。

 

 

「標準化」の話をすると、「秘伝のたれ」も教えてしまうのか、というような質問がきます。

 

「秘伝のたれ」はどうぞ一子相伝になさってください。

 

そのかわり、何番目の作業ステップで、秘伝のたれ〇〇CCを、水〇〇CCで割るというような形で、

 

標準化を進めていただければ、ベテランが作業しようが、若手の方が作業しようが

 

お客様にお出しする品物は一定の品質が保たれます。

 

 

 

2.商品戦略

 

「旧ランチェスター戦略」の商品戦略は、

 

スモール・ビジネスが「一点集中」で、

 

ラージ・ビジネスの基本戦略が「総合」としています。

 

 

「一点集中」とあるから、商品・サービスを絞りに絞ればいいでしょう、

 

と解釈する方もいると思います。

 

 

ところが、これが現実問題になると難問なのです。

 

インターネットが世に出回り始めた2000年前後、

 

多くのホームページを作るデザイナーさんや、システムをつくるプログラマーさんが、

 

技術を磨くためにスクールに通ったり、起業したりしました。

 

その方々の多くが現在、その職から追われています。

 

 

なぜかというと、ホームページ制作は、多くの自動化サービスが始まっています。

 

プログラム制作も、生成AIが作り出す時代になってきました。

 

 

この例がITの世界で、自分のビジネスとは関係ない、と思われた方もおいででしょう。

 

そこで、「ドメイン」というお話をします。

 

 

ITの世界で「ドメイン」とは、「インターネット上の住所」のことですね。

 

ところが企業経営用語にも「ドメイン」という用語があります。

 

一般には以下のように、

 

「ドメインとは、経営層がステークホルダーに対して

 

企業が持続的な成長を可能とする自社特有の事業活動の領域を規定したもの」と定義されているようです。

 

紛らわしいので以降「企業ドメイン」といいますね。

 

 

ここで、先ほどのデザイナーさんのケースを企業ドメインの視点から検討してみましょう。

 

エンドユーザは、ホームページを作りたかったのでしょうか。

 

違いますね。集客したいのですね。

 

また、職務の階層を考えると、集客が上工程で、ホームページ制作は下工程です。

 

エンドユーザのニーズとも離れ、自動化されやすい下工程のデザイナーさんは、

 

上工程の集客をサービスとしているビジネスより、職を失いやすいと言えそうです。

 

 

 

もちろん、特別芸術性が高い、しかも業種も絞り込んでホームページ制作で成功していらっしゃる

 

デザイナーさんもたくさんおいででしょう。

 

なお、プログラマーさんの場合も、プログラマーの上工程には、システムエンジニアなどが位置付けられており、

 

下工程であることはデザイナーさんと似た状況にあります。

 

このように見てくると、「一点集中」とはいえ、

 

現実のビジネスになると、事業活動の領域を決める、あなたの場合は、商品やサービスを決めるのも

 

なかなか難問に思えてきませんか。

 

 

 

3.地域戦略

 

「旧ランチェスター戦略」の地域戦略は、

 

スモール・ビジネスが「局地戦」で、

 

ラージ・ビジネスの基本戦略が「広域戦」としています。

 

 

ある動画のなかで、スモールビジネスの市場として「各駅停車」、

 

ラージビジネスの市場を「急行列車」と説明している動画がありました。

 

 

ニュアンス的には伝わるのかもしれませんが、

 

この説明は誤解を生みそうなので、私共の考えを次に述べます。

 

 

これまでに2つの戦略を説明してきました。

 

基本戦略で「差別化」で、商品戦略で「一点集中」としました。

 

そのうえで、市場を「各駅停車」としてしまうと、将来の発展性に問題が生じるのでは、

 

という疑問が生じませんか。

 

 

例をあげれば、各駅停車駅に、「油そば屋」さんや、

 

3000円から5000円もするような「うなぎ専門店」を出店するようなものでしょうか。

 

私共はこのような出店はたぶんお勧めしません。

 

 

基本戦略で「差別化」が、商品戦略で「一点集中」で絞れているなら、

 

市場戦略は「急行列車」をお勧めします。

 

なぜなら、基本戦略、商品戦略からいって、ラージ企業との競争は、もはや、ないのです。

 

競争相手は、あなたと似たような経営基盤の企業なのです。

 

そして、これらの企業に勝つこと以外、事業拡大は望めないのです。

 

もちろん、店舗賃料も高いでしょうし、広告費もかかるでしょう。

 

ですが、それらをかけて、競合に勝つ、これがあなたの経営戦略なのです。

 

 

 

以上、お話してきたことに少し内容を加えて、

 

1つの経営戦略のステップをまとめると、

 

企業ドメイン(商品・サービス決定)→差別化(標準化→機械化→特許取得)→

 

広域市場(ターミナル駅)に出店→広域広告(認知・比較・購入)→シェア獲得

 

→隣接するターミナル駅に出店(シナジー効果)→事業拡大 

 

というシナリオが見えてきます。

 

 

 

 

 

これまでに100名以上のスモールビジネスの経営者の方と意見交換してきましたが、

 

経営そのものを楽しまれる方は、私共と一緒に経営戦略を考えることを遠ざけているようにお見受けします。

 

ですが、このタイプの方も広域広告だけを当方へ依頼してくださったりします。

 

 

また、結果重視の経営者の方は、私共と一緒に経営戦略を練り、一気通貫で当方へ依頼してくださります。

 

 

どのようなご依頼の範囲でも大丈夫ですし、費用も気になるとは思いますが、

 

私共は、個人事業主様やスモールビジネスの方をサポートする会社です。

 

一般のコンサル会社のような高額な料金は必要ありません。

 

 

 

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